つのの細道(ビンタン島)

  
 ビンタン島は、シンガポールからフェリーで55分で行ける、
 インドネシアの島です。
 ビーチリゾート以外に特に文化活動のない島ですが、
 子供が小学生だったので、母と5人でのんびりしました。

 私たちは、ちょっと安めのマヤンサリという小さなホテルに滞在しました。
 マヤンサリは、全てが1階建て藁葺き屋根のコテージです。
 何も施設はありませんが、目の前に白砂のビーチが広がっています。
 客室は2室で1コテージなので、5人で、コテージごと貸し切れました。

  
 浜辺に建っていると言っても、大きな波が来たら、
 コテージごと流されてしまうくらいの距離です。
 防波堤もありません。
 日本ではいくらなんでも、こんなに水際に建物があるなんて、考えられません。
 でもどうやら、ビンタン島には大波は発生しないそうです。
 インドネシアなど赤道直下では、台風や嵐の素となる上昇気流を発生させるだけで、
 それらが出来て、高波を起こすのは、もう少し緯度のあるところだそうです。

 そう聞いていたので、
 2004年に起きたスマトラ沖大地震によってインド洋が
 津波に襲われたのは、衝撃でした。
 プ−ケットが津波に飲み込まれるのを見て、戦慄しました。
 やはり、海のそばである限り、波は来るのです。
 あんなに浜辺にコテージを建ててはいけません。

 私たちが滞在したマヤンサリもひと飲みだったに違いない、
 と、すぐにホームページにアクセスしましたが、「大丈夫だよ〜」とのこと。
 スマトラ島のすぐそばなのに、どうしてなんでしょうかね?
 入り海とか、そのおかげなのかもしれません。

 さて、マヤンサリでは子供達はひたすら海辺で遊びました。
 長女は、このわらぶき屋根の家がかなりインパクトがあったようで、
 建築家の卵となった今でも、「あそこは良かった。」と言います。

 ただ、ホテルのサービスは値段通りでした。
 何度文句を言っても、シャワーは水しか出ませんでした。
 母は友達に20枚ほど絵ハガキを書いて、
 切手代を添えてフロントに投函するように頼みましたが、
 半年待っても、それは配達されませんでした。
 今でも思い出しては、悔しがっています。

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